年間チケットのICカード化 について思うこと2

つづいて2。


この際、値上げには触れず、ICカードにした場合のメリットと今後の展望を考えたい。

まず、ICカードにしたことでのメリットは発表では
「認証0.2秒のデジゲート採用で入場がスムーズに行える」
「再発行手続きが可能」
くらいしか見あたらなかった。

特典でカードケースがついてくるのだが
カードを出さずにすむのが売りのICカードにカードケースはいらない。

日産スタジアム以外の試合ではその都度、紙のチケットが送付されてくるようだ。
それだと結局、年間に3回〜6回以上は発送業務が発生し、コストダウンを見込めない。

このへんコスト削減できたはず。


現段階でのメリット少なすぎる…。




ということで、今後の展望。


(1)ICカードポイントカードとして利用する
ICカードでデータ管理できるので、入場時に来場ポイントを付与する。
このとき、来場者プレゼントに自動でエントリーされるのが好ましい。
また、オフィシャルショップやスタジアムの売店自動販売機と連携して、グッズや飲食物の購入者にはポイントを付与する。
貯まったポイントはオフィシャルショップや売店で品物と交換可能にする。
もしくは来場ポイントと合わせて、シーズン後に年チケ所有者限定グッズに交換でもよい。


また、ICカードで入場をチェックすることができれば、年間チケット所有者が
どのゲートからどの時間帯に入場したかが把握できる。
このデータで、列整理の方法や入場口での時間帯でのスタッフ動員数の予測し効率化を計れる。
売店でもカードが利用できれば、年間チケット所有者のおおよその座席なども把握できる。


(2)ICカードsuica機能を持たせる
個人的な希望だが、Edyでななくsuicaとの連携してほしい。
suicaと連携すれば、公共機関での来場を呼びかけるアピールとなるし
カード一枚あれば、家を出て、試合をみて、スタジアムで食事して、帰るところまで全部面倒見ることができる。


日産スタジアム周辺にはファミリーマートが2店舗ある。
ファミリーマートにはファミポートというローソンのロッピーのような機械が設置されているが
2006年1月以降、神奈川県内のファミポートでsuicaへのチャージが行えるようになることがすでに発表されている。
また、JR新横浜駅日産スタジアム側の改札にはなぜかsuicaチャージできる機械が設置されていない。
いまどきsuicaチャージできない改札なんてここしか知らないが、ファミリーマートでのチャージが可能になれば、それも多少解消できる。


車で来場する方もいると思うが、ENEOSでもsuicaは利用できる。
近いうちに地下鉄やバスとの連携も行う予定なので、スタジアムへの来場に関する部分はすべてこの一枚でまかなうことができる。
suicaとの連携に関してはやるならJEFが先になりそうな気もするが、是非。


(3)その他
できそうなこととか問題とかを考えてみました。

  1. PCへのカードリーダ接続でICカードからオフィシャルサイトにシングルサインオン
  2. スタジアムへの入場、再入場管理

なんかすぐできそう。


問題としては、次年度以降、チケットを継続する際にデータの更新はどうするのかということ。
座席を変更して継続する場合、そのまま継続する場合、ともに更新は必要です。
まさか、新カード発行なんてことは絶対にないと信じているが…。
絶対にないということにして、カードのデータ更新する方法は?日程は?
年チケ更新後、翌年3月の開幕戦が最初のホームゲームになると思うが
その会場で書き換えるということになれば、一気に数千人のデータを更新しないといけないし
書き換えで行列ができるのもスマートではない気がする。
ファミポートとかで更新できればわりとお手軽にできるんだけど。
それと、更新する場合、初年度かかったと思われるICカードの料金が
2年目以降の年間チケットから割引されることを期待するがどうだろうか。





ということでいろいろと書いてみたが、全体としてまとめるとICカードは時期尚早。
新しいことへの試みはよいと思うが、サポータに実質的なサービスの提供ができないならば
20007年度以降でよかったんではないかと思う。