最後の若さ

試合については前半はとくに内容もなく凡戦。
ハーフタイム抽選会だけが前半の楽しみになってしまうというのはなんとも寂しい。
後半、決定的なシーンはあったけど、やっぱり凡戦を思わせる内容。
東京はジャーンと茂庭がいなかったらもっと失点してるんだろうな〜、というくらい二人の守備に対する集中力を感じます。


さてと、例の救急車の件。
見ていて異変を感じたのは、東京の選手じゃなく横浜の選手がルーカスの元から離れなかったときです。
なんともない場合、相手チームの選手はすぐに離れていって給水したりするのに横浜の数人がずっと近くにいました。
東京の選手がユニフォームで仰ぐ姿を見たら、やっぱりフォエの事が頭によぎってしまってどうにもこうにも取り乱しました。


試合も中断後そのまま終了したあと、スタジアムからは「病院に搬送中」という案内後に
次節ホームゲームお知らせがあったときのこと。


ルーカスについて経過の案内がされなかったことで、東京サポータがすごくブーイングしたんだよね。
ぼくはブーイングはしなかったけど、もっとルーカスについてなにかあってもいいかなとおもっていました。
少なくともスタジアムを出るときまでは。
んで、ゴール裏のほうに東京の村林専務がでてきてなんか遠くでしゃべってる。
ぜんぜん聞こえないんだけどなんかしゃべってて、サポータが「聞こえないからトラメガでしゃべれ!」とか専務に言ってる。
トラメガなんて手元にないから無理だろ〜、とは思いながら、妻のいるマリノスサポータの2階席へ。


ルーカスが心配で興奮しているぼくに妻は冷静に「東京サポのブーイングがまじでむかついた」と言う。
ルーカスが大変なことになっているのにむかついたとは何事だ!と思ったが
あとになって考えれば、ホームで試合をしている横浜にとっては当然の気持ちだったと思う。
5分あったロスタイムが途中で打ち切られ、勝ち点3は奪えないし、
ルーカスの件で、スタジアムがどことなく東京寄りになっていたかもしれない。
いつも試合終了後に次節ホームゲームのお知らせをするのだって当たり前のこと。
普段横浜戦を見ている自分でさえ、そんなこともわかっていなかったんだ。
あそこで東京がブーイングしてルーカスに対する説明をスタジアムや専務に求めたところで
搬送中以外であることは関係者だってわからなかったはずだ。
むしろ関係者のほうが心配していたはずだ。近くでルーカスを見ていたんだから。


スタジアムを出たら、さっきまでの興奮も収まってきたので思い返してみると
石川のほうが大事に至ってそうな退場の仕方だったのに、そっちは忘れられた感があったことで
そういえば、怪我した選手の経過報告なんてスタジアムでしてるの聞いたことないなと、さっきまでの興奮を反省。
試合を打ち切った審判団の判断も含めてスタジアムの対応は的確で東京側はブーイングできる要素なんてひとつもなかったんだよね。
むしろホームの横浜側の対応に感謝しなければいけませんでした。


普段、観戦しているときは妻と自分のサッカー感は近いかな、と思っていても
相手になって、ちょっとこっちが興奮したりしたらもうこれだけ感覚が違ってしまうってすごく怖いことだなと思いました。
これだけのことでも感覚はずれてしまうんだからサッカーに絡んだ争いが耐えないのもわかる気がします。
ま、興奮して取り乱したぼくがいけないんですけど(笑)



ちょっと、試合に戻ります。
まだルーカスが元気だった頃、横浜の松田が東京の選手(栗澤?)と競り合ってファール取られたあとに
判定が不服だったのか、審判に向かって指でわっかをつくって両手でめがねのジェスチャーをしました。
「審判、ちゃんと見てるのか?」っていうジェスチャー
最近成長著しい穴沢主審。今年レッドカード一枚も出してない穴沢主審。
松田のおかげでレッドカード出すとばっちりを受けるのかと思うとすこしかなしい。
結局レッド出ませんでした。
ああ、穴沢さん、あなた本当にどうしたんですか?
最近最高です。


そんなジェスチャーしたときにルーカスが松田を突き飛ばす。
松田大げさに倒れる。


2003年か2004年頃、松田が言っていた言葉を思い出す。


「これがおれの最後の若さだと思ってよ」



最後の若さ期間2005年も継続中!


はやく大人になってください。
ぼくは代表のディフェンスラインより、J-EASTのディフェンスラインのほうが気になってますよ〜!


ぼくも今日の反省をふまえ「最後の若さ」を無事に本日終えました(笑)