美しきゴールよ。

勝てると信じていた。
試合前、絶対勝つと信じていた。
勝つと思って、願いを込めて試合を見た。


玉田が決めた。
世界に誇れる美しいゴールだった。
奇跡が起きるかもしれない。
心の底からそう思うことができた10分間だった。


1−3になったとき、思考回路が停止したような錯覚に陥った。
最後まで信じることができなかった。
途中でオーストラリアvsクロアチア戦に変えた。
気持ちの入った試合だった。
日本戦に戻すと、1−4になっていた。
気持ちは戻らなかった。


4年後じゃない。
ぼくにはいつもFC東京がある。
妻や友人にはいつもマリノスがある。
Jリーグを毎週見られること。
それがとても幸せだということをいつもに増して感じた。