福田のハングリー精神。

そうそう、先週買ったNumberの福田健二選手の記事を読みました。
少年時代のつらい体験をルーツとする福田選手。
もがきながらもまっすぐにサッカーをしている。
そんな福田選手のメキシコでのすばらしい表情の写真を見たら、電車の中で涙が出そうになりました。


思い起こせば2002年11月24日。
すっかり冬の雰囲気で曇った薄暗い東京スタジアムでのFC東京浦和レッズ戦。
ぼくが知ってる限り、浦和レッズの威圧感をもっとも感じたこの試合。
FC東京浦和レッズが出すスタジアムの雰囲気に、ただただJリーグすげえ!って純粋に思えた。
世界のことは知らないけど、日本でこんなすごい雰囲気の試合があるなんてとても誇らしかった。


その試合でFWとして途中出場した福田健二
佐藤由紀彦からのいいクロスに大ファールのシュートを連発する福田。
打っても打っても入らないシュートに、ぼくは途中から大笑いで涙が出た。
そんなにはずせるものなのか?
もしかして、わざとはずしてるのか?と思うくらいはずしまくってた。
それがとてもおもしろくって大笑いで涙が出た。



だけど延長後半も終わりそうになったときに宮沢君が蹴ったFKは
ゴールポストに当たって跳ね返り、唯一ゴール前につめていた福田がVゴールを決めた。
あれだけはずした福田が最後の最後にやってくれた。
ほんと、泣き笑いだった。
あの興奮を今でも思いだせます。


福田はゴール裏にむかって走ってきて、東京スタジアムの溝に落ちた。
横断幕があったおかげでなんとか助かったけど、
上半身裸で王様のように腕を組んだその姿がすごく似合っていました。


過去、FC東京で興奮した試合やゴールはあります。
アマラオ柏サッカー場で最後を飾った試合。
ルーカスがドリブルで何人も交わして決めたゴール。
ナビスコカップを獲った試合。


でも、もっとも興奮したゴールはこの福田のVゴール
いまだ、このゴールを超える興奮と感動は訪れていません。
記事を読んで、この感動を超えるゴールがなかなかないのもわかる気がしました。